ヨガ哲学を学んでいます。
哲学って難しそうに聞こえますが、実は私たちの暮らしに役立つエッセンスがたくさんあるんです。
実際私も、ヨガ哲学をヒントに日常の問題と向き合っています。
先日も職場で、

あー!!もうイライラするー!!
ってことがありました。
すごく私の個人的な内容にはなりますが、ヨガ哲学に沿って物事を整理してみました。
ヨガ哲学って、「感情はこうすれば上手く扱えるよ~」を教えてくれているんです
感情のコントロールに悩んでおられる方、よかったら読んでみてください
私達は常に「思い込み」で事実を見ている
ことの始まりは、仕事のトラブルでした
商品の在庫管理をしていた時、管理簿上の在庫数と、実際の在庫数が合わないのです
その瞬間、私の胸に沸き上がってきたのは
・Yさんが間違えたんじゃないか??
という疑いでした
というのもね、Yさんはこれまで何度も間違えている背景があるんです
事実に対して、感情がわき起こる
私の感情はどんどん膨らんでいきます
こんな風に、
・どうせまたYさんが適当にして間違えてたんやわ!
・どうして、ちゃんと確認しながらやってくれないの!?
・数が合わなくて困るのは、私なのに!
・プンプン!! イライラ!!( `ー´)ノ
Yさんにイライラの感情を抱きながらも、仕事は続きますがイライラは募るばかり!
結局誰がどこで、間違えていたのかはわからなかったのですが、
その日の仕事が終わるころには、心がとても疲れていました。



はぁ。 なんか今日疲れた・・・
自分の感情をまるで事実かのように思い込んでいる
私の心を疲労させた正体は一体なんでしょう?
それはですね
頭の中で次々に沸き上がる感情なのです



間違えたのは絶対にYさんだ!!
という感情を、まるで事実であるかのように思い込み



もっとちゃんとしてくれないと困る!!
と、さらに怒りの感情を湧きおこし、疲労しているんです
この時の私、「間違えたのは絶対にYさんだ」という考えを、まるで事実のように捉えていました 事実じゃないのにね(^^;)
事実は1つだけ、しかもシンプル!
「真実はいつもひとつ!」とコナン君も言ってるとおり、事実は一つだけなんです
この話の事実はこちら↓
在庫数が合っていない
はい。ただこれだけなんです
これ以上でも、以下でもない
「間違えたのは絶対Yさんだ!!」とか、
「確認してくれないからむかつく!」とか
これ、私の感情なんですね
物事を正しく見るって結構難しい
私達には 経験則 っていう能力が備わっています
経験から次に起こることを予測する能力です
生き物が生存していくために備わった賢い能力ですが、時に私たちの物の見方を邪魔します
これが 偏見 ってやつです
今回の話でも私は、Yさんに偏見を持ちました
そのせいで事実を見失っていました



気が付くと色眼鏡で物事を見ていました・・・
実は、偏見を持たずに物事を見るってすごく難しいことなんですよ
お釈迦様が弟子に説くほど難しい「正見」
悟りを開いたお釈迦様は、こう言いました



悟りには、正しい物の見方が必要だよ~
これを正見といいます
正見(しょうけん)
正しいものの見方で真実を見極めること
これ、お釈迦様が弟子に教えた悟りのために必要なものの一つです
お釈迦様の周りにいるお弟子さんて、超優秀なエリートの集まりはずやったと思うんです
そんな人たちにも、この教えをわざわざ説く必要があったのだから
正見が、どれほど大事で、どれほど難しいことなのかがわかりますよね(^^;)
事実を見つめなければ、感情に振り回される
私は色眼鏡で、事実を捻じ曲げて受け取ってしまいました
その結果どうなったか?
感情に振り回されてしまうのです
「在庫数が違う」というシンプルな事実に対して、怒りの感情や疑念を抱き 怖ーい(;O;)
自分の生み出した感情に振り回されてしまいました
事実に対して、どんな感情を抱くかは、自分に決定権があります
怒りの感情に飲み込まれ、就業時間までイライラしていたのは自分が選択した結果
もしあの時、「在庫数が違う」という事実だけをシンプルに受け取れていたら、もっと建設的に仕事を進めることができただろうし、全然違う1日になっていたはず
あぁ!時を戻したい!(;O;)



後からわかることってたくさんあるよね。
ヨガ哲学で感情を上手く扱おう
そうはいっても
「湧き出る感情を止めることなんてできないよ!!」
「腹が立つものは、腹が立つんだよ!」
というのも、もちろんわかる! そうだよね(^^;)
感情は悪者ではありません
無理に抑え込む必要も全くありません
そんなことしたら苦しいですよね
「感情≠自分」を知っていればOK
感情はもちろん沸き上がっていいものです
それが自然の理です
でもその感情に振り回されないようにするにはどうすればいいの?
その答えが、ヨガ哲学の中に記されているんです
ヨガの経典「ヨーガスートラ」にはこう書かれています
思考を上手く扱える時、観るものの本質に留まる
ヨーガスートラ1章
「いや、いきなりむずいって!!!」って思いました?笑
すみません( ;∀;)
ヨガ哲学は段階を踏んで学んでいくもの
この部分だけ抜粋したらどうしても意味不明になってしまいます
すみません
柔らーくして超訳すると
自分の思考を冷静に観ることができている時、感情には振り回されないよ~
って意味合いです
これ俗にいう俯瞰ってやつです
(思考・感情)と(自分)とを完全に切り離している状態
のことを指します



達観している人って、自分を俯瞰してる感じする!
毎日の繰り返しの練習で俯瞰力は身に付く
この仙人のような俯瞰の力、一体どうしたら身に付くのか?
残念ながら一朝一夕で身につくものではありません
ヨーガスートラ曰く、
正しい見極めは、繰り返しの練習によって上手く扱うことができる
ヨーガスートラ1章
繰り返しの練習ーーー!!!(=゚ω゚)ノ 笑
そう。思考の訓練ですね(^^;)練習あるのみなんです



近道はないんだね!
感情が高ぶった時は、(思考・感情)と(自分)を切り離す
冷静に観つめる!
これを繰り返して、少しずつ身に付けていくもののようです
アーサナの練習も、思考の練習も少しずつ・・・
どちらも同じこと、ということなんです(^^;)



心も体も一緒に少しずつ成長していくのがヨガなのね
焦らず、少しずつ励んでいきましょう!(*^-^*)
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